平成17年2月16日、日本は京都議定書に批准することになりました。批准とは京都議定書に同意し、議定書に定められた目標を達成する努力をすることを指します。
京都議定書とは、8年前に京都で開催された地球温暖化防止国際会議で決定された内容のことです。
京都議定書の内容とは、地球温暖化を防止するために、温室効果ガスの排出量を世界各国で協力して削減するというものです。温室効果ガスとは二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N20)、フロン、水蒸気などがありますが、代表的なのは二酸化炭素です。
温室効果ガスは、太陽の日射によって加熱された地球から放出される赤外線を吸収する効果が高いガスです。温室効果ガスを大量に排出すると、地球表層の熱が逃げにくくなり、気温が上昇します。気温が上昇すると、南極大陸の氷が解け海面水位が上昇したり、異常気象が発生したりと、人類に悪影響を及ぼします。
これを防ぐために人類ができることは温室効果ガスの排出量を削減するしかありません。温室効果ガス、つまり二酸化炭素を減らすには、エネルギー消費量を減らす必要があります。
エネルギーの代表格である電気。火力発電所で、燃料を燃やし発電しています。燃料を燃やしているので当然二酸化炭素が排出されます。つまり、電気をたくさん使えば使うほど二酸化炭素を排出するわけです。電気を使わないようにするには、省エネ型機器の採用、空調温度設定の見直し、昼光利用等があります。また、原子力・風力・水力等、燃料の燃焼を伴わない発電所の増設も効果があります。
電気とは関係ないと思われがちな水道。しかし、水道は各使用場所までポンプで圧力を掛け送られています。このポンプを回すのは電気です。
また、ごみの排出量も温室効果ガスに大きく関係します。ごみを清掃工場で燃やせば二酸化炭素が出ます。ごみを減らすために、再利用を促進しなければなりません。車の排気ガスにも温室効果ガスが含まれています。燃費向上により、排気ガスの少ないエンジンの開発、アイドリングストップの実施が必要です。
京都議定書では、日本は2008〜2012年の間に二酸化炭素排出量を1990年と比べ6%削減するという目標が定められています。他国ではアメリカが6%削減、EUが8%削減となっています。
日本の削減目標の6%は、数字だけ見ると大したことがなさそうですが、実は並大抵の努力では達成できない数字です。現在の日本の二酸化炭素排出量は1990年と比べ既に8%増加しています。よって14%の削減が必要になっています。
仮に年間365日、毎日平均的に二酸化炭素が排出されているとすれば、
1年のうち51日はエネルギーの使用を停止するといったことをやって、やっと達成できる
という数値なのです。エネルギーの使用停止とは、電気・水道・ガスを使わず、車にも乗らず、ごみも捨てないという過酷なことです。
二酸化炭素排出大国であるアメリカは、京都議定書に批准しないことを決定しました。それは上記のような厳しい省エネを行わないと、目標達成ができないためです。アメリカの二酸化炭素排出量は世界一です。アメリカが批准しないことには、地球全体で二酸化炭素を減らすという本来の主旨が達成できなくなります。
地球温暖化対策は世界人類が一丸となって努力する必要があります。
人類一人一人の努力がまとまって、やっと地球が守れるかどうかという崖っぷちに差し掛かっているのです。
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